個人塾経営の日々ーコツコツとのんびりとー

小さな個人塾を経営しています。ゆっくりのんびりと生徒とむきあいたいです。

無職で学習塾を設立した話。ーその2ー テナント選び、サイト開設

海外の研究所への採用を見事不合格となったわたし33歳無職は、いきおいで学習塾を設立というアイデアを、身重の妻に告げたところ、まさかのゴーサインが出た。

やる気はあるが、カネはない。でも、経済的にも、教育の質的にも、理想に近い学習塾をつくりたい。そして、これは、のちのち、書くことになると思うが、路頭に迷う博士や院生の居場所をつくりたい、そんな考えがあった。

2020年以降は、大学受験において英語が他の教科に対して圧倒的に重要となると考えられる。英検などの英語四技能試験の導入は、経済的にも地理的にも機会不均衡だ。地方、田舎の生徒が不利なのだ。

気づけば、わたしには英検1級がある。海外に留学経験もある。しかも、人件費は、タダ。

ここで、儲かるつもりのない質の高い英語専門の学習塾を開こうと、考えたのだ。実験用ラットは、自分である。どうなるか、わからない。

2018年5月、わたしは、テナントを探し始めた。現在、とある県のとある地方都市に住んでいるのだが、もうこの地域には、大手の英語塾が入っていた。競争して勝てる相手ではない。しかも、高収入、高学歴な家庭が多いので、わたしは自分の住む地域ではなく、少し離れたよりイナカの地域を探すことになった。なにより、テナント料金が安くすむ。そうすれば、授業料も極力下げることができるだろう。英検を専門的に教えてくれる塾がない地域である、ということも設立地の条件となった。

テナント選びは、難航をきわめた。なんせ、おカネがない。だから、月10万も出すことはできない。でも、生徒にはできるだけ良い環境で勉強してほしい。できれば自習スペースも、と考えたら、50㎡以上はほしい。

毎日、インターネットで、物件を検索、不動産屋さんに電話したり、物件を下見に行った。なかなか、見つからない。

自分の少ない貯蓄、妻や両親からのカンパで、50万円が起業費用として集まった。フランチャイズで学習塾の起業費用の、10分の1以下かもしれないが、これ以上は出せなかった。

2018年7月、2ヶ月以上前から目をつけていたあるテナントが1万円以上の値下がりをしたのだ。58㎡で42000円!!しかも、中学や小学校が近く、英検に対応できる塾もない(対応できるというのは、中学生で2級、高校二年生で準1級を取得することを想定するということ)。すぐに、不動産屋さんに電話して、妻と内見、妻の「キレイ」という言葉で、即決した。自分の家から、車で30分かかるが、もしこの地域の生徒が英検に対応しようとすれば、各生徒がそれぞれ時間をかけて、他の市の塾に通うことになる。そう考えれば、自分が通勤することで、多くの人の時間を節約することができる。

敷金、礼金、保証金、含め 23万円なり。といこうことで、7月末から借り、2018年9月のオープンに決めた。

これに先立ち、実は、2018年6月から、インターネットサイトを開設した。これは、9月あたりに学習塾を開くことを逆算し、検索順位をオープンした時には、できるだけ高くしたい、と考えたからだ。

現在、「地名 英検」、「地名 英語」とグーグルに打ち込むと、検索順位1位となっている。初期投資として、毎月2000円は、ちょっと痛かったけど、効果はあったので、学習塾を開こうとしている人は、少し前から、インターネットサイトをつくり、seo対策をすることをおすすめしたい。

2018年7月から、わたしは、たった一人で、学習塾の内装にとりかかった。暑さとの戦い、地獄の日々だった。