個人塾経営の日々ーコツコツとのんびりとー

小さな個人塾を経営しています。ゆっくりのんびりと生徒とむきあいたいです。

無職で学習塾を設立した話。ーその6ー 折込チラシを配った話。

カネなしコネなし、でも時間はいっぱいあるよ!、と、毎日勢いまかせで日々をすごす、わたし33歳無職は、学習塾の内装を完成させ、料金設定を決め、宣伝活動へと、歩みを進めるのであった。

2018年8月10日、学習塾の内装がとうとう完成した。いま塾にあるものの99%はわたしのマンパワーで運び込んだもので、自分の汗の結晶のようで嬉しかった。

料金設定も決まったし、これで、チラシをまくぞ!と意気込んでみたものの、どうやってチラシをデザインするのか、そして、どんな方法でチラシをまくのか、まったく未知の領域だった。

小中高と学習塾におせわになったことがない、わたしにとって、塾の業界特有の言葉も、よくわからない。完全個別といっても、講師1人に生徒3人だったり、塾業界の言葉遣いはむちゃくちゃだ。でも、それが使われているにはわけがあると、チラシを集め、塾業界の用語集をノートに作っていった。

ジュクギョウカイ言語という外国語を理解したら、チラシのデザインだ!といっても、専門家に依頼したら、何万円もかかるだろう。この時、予算は10 万円程度しか残っていなかった。

自分でデザインするしかない。ここでお世話になったのは、pixtaという写真やイラストを販売しているサイトである。このサイトで、写真やイラストを購入し、チラシのテンプレートをダウンロードした。

チラシのテンプレートは、三つ以上をダウンロードし、各箇所を組み合わせ、すこしでもオリジナルな雰囲気を作り出すようにがんばった。妻や、家族にも確認してもらい、少しずつ手直ししていった。

写真代、イラスト代で、4,000円ほどかかったが、あえて有料の写真やイラストを使ったのは、フリー素材を使うと人目をひかず、信用されないのではないかと思ったからだ。

広告がある程度、できあがったとき、ポスティングにするのか、折込チラシにするのか、どちらを選ぶか、決めなくてはならなくなった。ポスティングにするには、お金があまりにもかかる。学習塾の2km圏内で、5万円くらいかかる。これでは、もう無理です。

消去法で、折り込みチラシ、しかも朝日新聞と読売新聞を大手を抜かした2,000部で18,000円なり。かなり、やすい、しかし、大手新聞社を抜かしていいものか、悩んだ。だけれども、朝日を入れれば、5万円以上になってしまう。これは、賭けよう、と思った。

折込チラシを依頼するASKULに確認したら、IP電話ではチラシ配布ができないそうで、いそいで固定電話を開通、ますます学習塾ぽくなっていくなぁ、と感慨にふける。

2018年8月23日、とうとう折込チラシ配布の日。わたしは、前日に切った髪をなでつけ、電話の前でひたすら待った。しかし、電話は鳴らなかった。

焦った。

ーつづくー